2008年2月1日金曜日

道のイネ調査 花粉飛散距離 道基準の2倍 GM条例見直しも

遺伝子組み換え(GM)作物の交雑防止のために道が行っている花粉飛散距離調査で、イネの花粉が六百メートル離れた場所まで飛散したことが二十八日、分かった。この距離は、栽培間隔に関する国の指針(三十メートル)の二十倍、道基準(三百メートル)の二倍になるため、道は新年度の調査結果を待って基準見直しを検討する。
 同日、札幌で行われた食の安全・安心委員会GM作物交雑等防止部会で報告された。
 調査はGMではないイネや大豆など五品目で昨年度から実施。イネでは、うるち米の栽培場所から六百メートル離れた場所まで百五十メートル間隔でもち米を栽培し、受粉状況を調べた結果、三百メートルで0・023%、六百メートルで0・028%の交雑があった。
 二○○六年施行の道GM条例では、過去の交雑報告に基づき、栽培間隔を三百メートル以上に規制。昨年度の調査では二百三十七メートルの間隔で交雑があったため、本年度は間隔を拡大して実験した。
 道によると、条例施行後、道内では飛散防止措置をした一部研究施設以外でGM作物の栽培は行われていない。○八年度も栽培を行う予定の生産者や研究機関はない。

(北海道新聞より引用)

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