2008年2月11日月曜日

灯油2-3円下げ コープさっぽろ、あすから全道で

道内最大の灯油共同購入団体、生活協同組合コープさっぽろ(札幌)は九日、札幌地区で一リットル当たり九十六円としている灯油価格(定期配達、税込み)を、十一日から九十三円に引き下げるなど全道で二-三円値下げすると発表した。在庫増加により仕入れ値が弱含みになっているため。小売価格相場形成に大きな力を持つ同生協の値下げで、道内の灯油価格は下落傾向に転じそうだ。
 値下げ後の最安値は、札幌、北広島、江別などの九十三円。最高値は稚内、根室などの九十九円。このほか旭川は九十四円、函館、釧路は九十五円などとする。今回の価格改定で百円を超える地区はなくなる。仕入れ値の下落幅が比較的小さい稚内、根室のほか、中標津などの遠隔地では値下げ幅を二円にとどめた。同生協が灯油価格を引き下げるのは、二○○七年二月二十一日以来。
 同生協は、値下げの理由を《1》原油価格が高止まりしているが、円高で輸入コストは横ばいになっている《2》価格高騰による販売不振で在庫が膨らみ、安値の業者間転売(業転)物が出回り、実質的な仕入れ値が下落傾向にあるためとしている。今後の見通しについて、同生協は「在庫は高水準で、極端な冷え込みが続かない限り価格上昇はないだろう」(幹部)とみている。
 同生協は○七年十二月一日に灯油価格を全道で十七円引き上げた後、原油高騰の沈静化を受けて今年一月、二月と価格を据え置き、値下げの機会をうかがっていた。石油情報センターの調査によると、四日時点の灯油(配達)の道内平均小売価格は九九・六円だった。

(北海道新聞より引用)

0 件のコメント: