2008年2月7日木曜日

純白の祭典 歓声高く寒さも快感 タイのエイズ感染孤児が来札

札幌しらかばライオンズクラブ(山田光国会長)は、エイズで両親を亡くし、自分たちも母子感染したタイの孤児たちを、五日に開幕した「さっぽろ雪まつり」に招待した。初めて見る巨大な雪像と一面の銀世界に、子供たちは大喜びしていた。
 来札した孤児は七歳から十一歳までの五人で、タイ北部チェンマイ郊外にあるエイズウイルス(HIV)に感染した孤児の生活施設「バーンロムサイ」で暮らしている。しらかばライオンズクラブは同施設に七年前に寄宿舎を建設して以来、毎年メンバーが訪れて文房具や薬を贈るなどして交流を深めてきた。
 今回は元会長の立花征雄さん(69)らが「子供たちに本当の雪を楽しんでほしい」と発案。付き添いの施設関係者四人とともに二日から初めて札幌に招き、おたる水族館などを巡った。
 五日は雪まつりの大通会場を、同クラブのメンバーが孤児一人一人の手を引きながら見て回った。寒いので風邪をひかないよう休み休み歩いたが、子供たちは雪をさわっては「さらさらしている」「柔らかい」などと大喜び。雪玉を大人たちに投げるなどしてはしゃいでいたタン君(10)は「すごく楽しい」。ミウさん(11)も「寒いけど気持ちいいわ」と、初体験する雪の世界を楽しんだ。
 付き添いできたバーンロムサイの職員麻生賀津子さんは「一回限り寄付する人が多い中で、しらかばクラブは皆さん長く付き合ってくれるので子供たちは本当に感謝しています」と話していた。一行は六日は雪まつりのさとらんど会場へ行き、七日に帰国する。

(北海道新聞より引用)

0 件のコメント: